収録曲
◆J.B.de ボワモルティエ/フルート独奏のための第6組曲 Op.35より 《Ramages》
[Joseph Bodin de Boismortier / 6°suite pour flute seule Op. 35 《Ramages》]
◆バルトーク, B./ハンガリー農民組曲
[Bartók, Béla / Suite paysanne hongroise]
◆J.B.de ボワモルティエ/フルート独奏のための第4組曲 Op.35より Air
[Joseph Bodin de Boismortier / 4°suite pour flute seule Op. 35 Air]
◆C.de グランヴァル/憂鬱なワルツ
[Clémence de Grandval / Valse mélancolique]
◆J.B.de ボワモルティエ/フルート独奏のための第1組曲 Op.35より Rondeau《Les Charité》
[Joseph Bodin de Boismortier / 1°suite pour flute seule Op. 35 Rondeau 《Les Charité》]
◆C.ドビュッシー/2つのアラベスク 第1番
[Claude Debussy / Arabesque n°1]
◆C.ドビュッシー/2つのアラベスク 第2番 (ハープ独奏)
[Claude Debussy / Arabesque n°2 (harp solo)]
◆J.B.de ボワモルティエ/フルート独奏のための第3組曲 Op.35より Autre Rondeau 《Gaiment》
[Joseph Bodin de Boismortier / 3°suite pour flute seule Op. 35 Autre Rondeau 《Gaiment》]
◆G.フォーレ/シシリエンヌ Op.78
[Gabriel Fauré / Sicilienne Op.78 (from Pelléas et Mélisande)
◆J.B.de ボワモルティエ/フルート独奏のための第2組曲 Op.35より Rigaudons 1 & 2
[Joseph Bodin de Boismortier / 2°suite pour flute seule Op. 35 Rigaudons 1 & 2]
◆J.S.バッハ/フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV 1031 II. Siciliano
[Johann Sebastian Bach / Sonata BWV 1031 II. Siciliano]
◆J.B.de ボワモルティエ/フルート独奏のための第5組曲 Op.35より
[Joseph Bodin de Boismortier / 5°suite pour flute seule Op. 35]
Prelude
Bourée
Rondeau
Fantaisie
Gigue
◆C.W.グルック/精霊の踊り
[Christoph Willibald Gluck / Ballet des ombres heureuses" (Scène des Champs Elysées from Orphée et Euridice)]
プロフィール
フィリップ・ベルノルド Philippe Bernold, Flute
フランス、コルマールにてフルートを始め、ミュンシュの弟子であったルネ・マターに作曲と指揮を学ぶ。
パリ国立高等音楽院をフルート部門第1位で修了し、翌年、23歳でリヨン国立歌劇場管弦楽団の首席ソロフルート奏者に就任。1987年にパリで開催されたジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクールにてグランプリを受賞すると、これを契機にソロ奏者としての活躍の場を広げた。
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ルノー・カプソン、ゲルハルト・オピッツ、アレクサンドル・タローなどの著名な音楽家をはじめ、パリ管弦楽団、ハレ管弦楽団(マンチェスター)、リヨン国立管弦楽団、東京交響楽団、京都市交響楽団などの主要オーケストラと共演するほか、セミヨン・ビシュコフ、ジョン・エリオット・ガーディナー、ロリン・マゼール、ケント・ナガノ、ユーディ・メニューイン、井上道義、トン・コープマンの指揮の下、ロイヤルフェスティバルホール(ロンドン)、プレイヤルホール、パリ・シャトレ劇場、ケルンフィルハーモニー、ワルシャワフィルハーモニー、文化会館(東京)、ソウル・アートセンター、モスクワ音楽院等の劇場で演奏を重ねる。音楽祭への出演も多く、これまでにエクス=アン=プロヴァンス音楽祭、カンヌ音楽祭、エヴィアン音楽祭、ストラスブール音楽祭、ラジオ・フランス音楽祭、ヴァルナ音楽祭に招かれる。
1994年、指揮者としての活動を再開。師ジョン・エリオット・ガーディナーに勧められ創設したアンサンブル「レ・ヴィルトュオーズ・ド・ロペラ・ド・リヨン」が瞬く間にその高い芸術性を評され、シンフォニア・ヴァルソヴィアのツアー(リスボン、ビルバオ、ヴァランス、ナント、ワルシャワ)、リヨン国立歌劇場管弦楽団、バーデン・バーデンフィルハーモニー管弦楽団、パリ室内管弦楽団、マルセイユフィルハーモニー管弦楽団、トゥーロン歌劇場交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、プチョン・フィルハーモニック管弦楽団、ジュネーブ室内管弦楽団、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ・フィルハーモニア、ウィーン室内管弦楽団、ベネズエラ・シモン・ボリバル交響楽団(音楽監督:グスターボ・ドゥダメル)、カペラ・イストロポリターナなどに指揮者として招かれた。カペラ・イストロポリターナでは首席客演指揮者も務めている。2008年には音楽専門番組Mezzoにて、指揮者としてシンフォニア・ヴァルソヴィアにアレクセイ・オグリンチュクをソロオーボエ奏者として迎え、モーツァルトのみで組んだプログラムを披露した。
CD録音では自身の初収録作品がシャルル・クロ・アカデミー(1989年)にてグランプリを受賞。これまでにハルモニア・ムンディ、EMI等のレーベルから20作品以上をリリースしており、パリ室内管弦楽団とは3部作の収録、モーツァルトのフルート協奏曲やフルートとハープのための協奏曲など、共演多数。またピアニストのアレクサンドル・タローとの録音作品も多く、音楽誌からの評価も高い。(ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク誌「CHOC賞」、ディアパゾン誌「ディアパゾン・ドール賞」)
各地での演奏活動のかたわら、パリ国立高等音楽院の教授として室内楽科、フルート科で教鞭を取る。
アナイス・ゴドゥマール Anaïs Gaudemard, Harp
フランス生まれ。優れた若手音楽家で、世界を代表するハープ奏者の一人。国際的に活躍するソロ奏者であり、繊細な演奏や豊かなサウンドはもちろんのこと、ステージ上でのカリスマ性や人柄にも評価が集まる。
イスラエル国際ハープコンテストで1位(2012年)、ミュンヘン国際音楽コンクールで2位およびミュンヘン室内楽賞、グシュタード山頂音楽祭でティエリ・シェルツ賞(2015年)など主要なコンクール、音楽祭で受賞している。
2018/19の「ECHO Rising Star」に選出され精力的に活動するとともに、各地の主要劇場での定期的な演奏も欠かさない:ウィーン・コンツェルトハウス、エルプフィルハーモニー・ハンブルク、ケルン・フィルハーモニー、バービカン・センター、フィルハーモニー・ド・パリ、フィルハーモニー・ルクセンブルク、カルースト・グルベンキアン財団、BOZAR(ブリュッセル)、カタローニャ音楽堂、バーデン・バーデン祝祭劇場、カーザ・ダ・ムジカ(ポルト)、ストックホルム・コンサートホール、アムステルダム・コンセルトヘボウ、他、多数。
最近ではミュルーズ交響楽団のアーティスト・イン・レジデンスとしてツアーに帯同する他、クラウディオ・アバド、レナード・スラットキン、大野和士、マリス・ヤンソンス、トン・コープマン等の指揮者の下、著名なオーケストラとの共演も多数。(ルツェルン祝祭管弦楽団、ミュンヘン室内楽団、バイエルン放送交響楽団、イスラエル管弦楽団、イスラエル交響楽団、コレギウム・ムジクム・バーゼル、WKOハイルブロン、香港シンフォニエッタ、グルベンキアン管弦楽団、アンサンブル・レゾナンツ、フランス国立オーベルニュ管弦楽団 etc.)
レコーディングの評価も高く、ドビュッシー、ボイエルデュー、ヒナステラ等を収録したデビューアルバム“Harp Concertos”(クラヴェス・レコーズ)はICMA賞(国際クラシック音楽賞)にノミネートされた。最新リリースの“Solo”(ハルモニア・ムンディ)はスカルラッティ、バッハ、フォーレ、ルニエ、ヒンデミット、エルサン等のリサイタル曲を収録し好評を博している。
バンクポピュレール基金(2014)、フランス学士院ジゼル・ティシェ=グランピエール基金(2021)に採択される。
ピエール=アドリアン・シャルピ、エステバン・ベンセクリ、カミーユ・ぺパン、デヴィッド・コールマンなどの作曲家から曲の献呈を受けている。
第18回イスラエル国際コンテストの際にハープメーカーLyon&Healyから贈られた“Style 23 Gold Concert Grand Harp” を愛用している。